Windows® 7 SP1 用の Windows® 自動インストール キット (AIK)
ファイル名は「waik_supplement_ja-jp.iso」・・・supplementって何だ?
ダウンロードして開いてみると・・・なんかファイルが少ない気がする。AIKのインストーラが無い?
各アーキテクチャ用のWIMイメージやバッチファイルぐらいしか入っていない。
supplement・・・補足・・・PE3.0との差分?
「3.0から大きな変更はしてないし、差分だけでいいか。カスタマイズしたい人はAIK3.0もDLしてね。」
って事だろうか?
仕方ないのでWindows® 7 用の Windows® 自動インストール キット (AIK)を別途DL。
DLした「KB3AIK_JA.iso」をマウントしてAIKをインストール。
そして「スタート」→「すべてのプログラム」→「Microsoft Windows AIK」から「Deployment ツールのコマンド プロンプト」を管理者として実行。
と、いつもならここでそのままCopyPEコマンドを打って必要ファイルをコピーするのだが、今回はサプリメント
※ここではISOマウント先ドライブは「D:」、PCは32bitなのでアーキテクチャはx86、コピー先はC:\WinPEとする。
> D:\COPYPE.CMD x86 C:\WinPE
コピーが終わるとカレントディレクトリは自動的に「コピー先」に移る。
終わったら、カスタマイズするためにPEのイメージをDISMを使ってマウントする。
※パスは相対パスでもOK。また、2行に見えるかもしれないが↓は1行。
> DISM /mount-wim /wimfile:C:\WinPE\winpe.wim /index:1 /mountdir:C:\WinPE\Mount
「操作は正常に完了しました。」と出れば準備完了。各種パッケージやドライバなどを追加・削除する。
なお、3.1用のパッケージはWIM同様、サプリメントISOの中に含まれているようだ。パッケージ追加の際のファイルパスは「D:\X86\WINPE_FPS\パッケージ名」等になるのだろう。
・・・まぁ今回はどちらもやらないけど。
ちなみに、今回行うカスタマイズは、IMEの追加、ImageXの追加、ブート方法の調整等。
◆ImageXツールの追加
ImageX:WIMイメージングツール。これを使えば、Windows環境のイメージバックアップもできる。
また、Vista以降のインストールメディアや各メーカーのリカバリイメージで既に利用されている。
PEイメージの Windows\System32 へコピーしておく。
> copy "C:\Program Files\Windows AIK\Tools\x86\imagex.exe" C:\WinPE\mount\Windows\System32
◇ImageX用ルールファイルも作っておくとよい
「wimscript.ini」を同じ場所に置くことで、記述したファイルをキャプチャや圧縮の対象から外せる。
例:[ExclusionListはキャプチャ除外、Compression(ryは圧縮除外]
[ExclusionList]
ntfs.log
hiberfil.sys
pagefile.sys
"System Volume Information"
RECYCLER
Windows\CSC
[CompressionExclusionList]
*.mp3
*.zip
*.cab
\WINDOWS\inf\*.pnf
あとで作って、ImageXのConfigオプションで読み込ませることもできる。ntfs.log
hiberfil.sys
pagefile.sys
"System Volume Information"
RECYCLER
Windows\CSC
[CompressionExclusionList]
*.mp3
*.zip
*.cab
\WINDOWS\inf\*.pnf
◆IME10を組み込む(今の環境からコピーする)
AIKのヘルプにも一応やり方が書いてあるが、鵜呑みにしないこと。バッチファイルで必要な改行が無い箇所が有る。そのままコピペすると泣くことになる。(3.1で直るかと思っていたが、同梱すらされてないとか…)
また、IMEのバージョンによっては使えないことも。(正規版・評価版の違いは無いと思う)
・XP付属の9x・・・論外。
・Vista/2008付属・・・アウト。PE2.xでならOK。
・7付属・・・OK。
・64bit版付属・・・後述。
・IME2010やGoogleIME等他のIME・・・知らん。
◇やり方
PE2.xのバッチを流用する。(大して変わっていない)
1.メモ帳などのテキストエディタにコピペ。
2.ファイルの4行目を書き換え。
<Path to Windows Directory of your WinPE image (略 >
をCopyPEで指定したフォルダ\マウント先\Windowsに書き換え。例↓
C:\WinPE\mount\windows
3.「WinPEIMEJP.CMD」という名前で保存、管理者として実行。
◇Vistaで作業してるんだが・・・という場合
7や2008R2(評価版でも可)のインストールDVDからIMEを抽出
1.DVDもしくはISOイメージをマウントまたは7zip等で展開(必要なのはinstall.wim)
2.DISMやImageXでsources内のinstall.wimをマウント(index番号は1でいいだろう)
3.上の編集に加え、
set IMEBinSrc=%windir%
の「%windir%」をマウント先\Windows に書き換え。
4.さらに64ビット版しかない2008R2では↓の作業も必要。
◇64ビット版OSのIMEを32ビットPEに組み込むには・・・
上の編集に加え、バッチ内の
%IMEBinSrc%\System32
を
%IMEBinSrc%\SysWOW64
にすべて書き換え。(メモ帳ならctrl+Hで置き換え機能が利用できる)
◆背景画像の変更
> mspaint C:\WinPE\mount\Windows\System32\winpe.bmp
お、WINPE-SETUP-CLIENT.CABにWin7のDVDに使われている画像が。
デフォルトのグレーより、こっちのほうがいいな。ありがたく入れ替えさせてもらおうw
●変更の保存
マウントにDISMを用いたのならアンマウントもDISMを使う。
変更を保存するために「/Commit」オプションを使う。ちなみに破棄は「/Discard」を使う。
> dism /unmount-wim /mountdir:C:\WinPE\Mount /commit
●イメージの最適化
ImageXやDISMでイメージを変更すると通常のファイルの他に追加のリソースファイルが保存され、全体のサイズが増加する。
ImageXで「エクスポート」すると不要なリソースファイルが削除され、イメージを最適化できる。
普通にISO\Sourcesにリネーム&コピーしてもいいが今回はこれを使う。
> imagex /export C:\WinPE\winpe.wim 1 C:\WinPE\iso\sources\boot.wim
●ISOイメージの作成(AIK付属ツールを使う)
> oscdimg -n -bC:\WinPE\etfsboot.com C:\WinPE\ISO C:\WinPE\WPE31.ISO
構文/オプション:
oscdimg オプション 構築元 出力先
-n 長いファイル名を使えるようにする。
-b ブートセクタファイルの指定。この場合は「etfsboot.com」、-bとパスの間にスペースは入れない。
oscdimg オプション 構築元 出力先
-n 長いファイル名を使えるようにする。
-b ブートセクタファイルの指定。この場合は「etfsboot.com」、-bとパスの間にスペースは入れない。
◎その他